英語なし。購買経験から体感した脳の働き。

英語なし。購買経験から体感した脳の働き。

昨日、夕方の5時に不動産屋の営業担当から「他の人に決まっていた物件が急に流れたので見ませんか」と言われました。
かねてから不動産を探していたのでその1時間後に暗闇の中で土地を見て、ほぼ一瞬で意思決定しました。

そのまま契約する勢いだったのですが、どうしても日中の明るい状態で現地を確認する必要があったので、今朝再度現地に行って確認し、最終的に意思決定から16時間ほどで契約まで完了させました。
このスピード感でないと他に欲しい人が現れて先に契約してしまうからです。

今回、この体験を通して非常に多くのことを学んだので、この場を活用して共有させて頂きたいと思います。
英語とは直接関係ありませんが、本ブログのテーマである「グローバル人材に必要な要素」の一部を体験することができたと思います。
もちろんまだまだ不完全な私なので一層いろいろなことを感じました。

1.瞬間的に意思決定をする訓練が生きた。
私は苫米地先生の教えにしたがって、普段から瞬間的に物事を決定する訓練をしています。例えば、外食するとき、メニューを見て1秒で食べるものを決める、などです。人間の脳は鍛えれば瞬間的な判断ができるようになるようで、今回もこの訓練のおかげで様々な情報を瞬時に分析し、素早く意思決定を行うことができました。

2.強いホメオスタシス・フィードバックを体感した。
ホメオスタシスとは、生物が自らの生命を守るために現状を守るための機能です。暑くなると汗をかく、などがその典型で、このホメオスタシスは物理的な出来事、汗など、だけではなく情報空間でも維持されます。日本語では恒常性とも言います。
そして、そのフィードバックというのはつまり、「現状が変わった場合に、元の現状に引き戻そうとして力が加わる」ということだとイメージして頂ければいいと思います。
セラピスト・モチベーターとして知られる石井裕之さんが言う「潜在意識の現状維持メカニズム」と「ホメオスタシス・フィードバック」は同義だと思います。

今回のような購買を行うというのは私にとって、コンフォート・ゾーンの大きなシフトだったので、合理的にその決定を行なった後でも、たくさんの「それほど重要ではないこと」が気になり始め、浮かんでは消え、消えては浮かびして、大いに不安になりました。
合理的にはいい物件だと理解していても、ホメオスタシス・フィードバックが働いて「無意識」が自分を元の快適な状態に戻そうとして色々とよくない理由を探していたのです。

この体験を通して自分のコンフォート・ゾーンがホメオスタシスによって維持されていることを改めて痛感しました。

3.意思決定した途端に見えるものが変わった。
私自身、これまでとは全く違う現実に入ったので、それまで気がつかなかったことをたくさん脳で認識できるようになりました。
昨日までは、昨日までの現実にとって必要な情報しか認識していなかったのだと思います。
「脳は自分が見たいものしか見せない」という事実を改めて体感しました。
普段信じていることは、あくまでもその時点の自分が必要だと感じる情報で作り上げられた世界なのでしょう。

このような体験をすると高い抽象思考が必要となり、自ずと自分の力が高まっていきます。
自ら意思決定をするという経験が極めて重要なのだと思います。
きっと会社組織においても、可能な限り若い段階でリスクを伴った意思決定を体験させることで、人材の能力は開花していくのだと思います。

自らの購買体験を通して、「グローバル人材」に限りませんが、人材一般の成長にとって極めて重要なエレメントを再発見することができたので共有させて頂きました。
何かの参考になれば幸いです。

今日も読んでいただきましてありがとうございました。