英語社内公用語化の功罪

英語社内公用語化の功罪

実際に社内公用語化が実行されたらどうなるでしょう。
短期、中期、長期に分けて考える必要があるかもしれません。
もちろん、以下は推測ですのでそのようにお考えください。

まず、短期(1年以内)。
とてもシンプルです。日本語が使えない人とのコミュニケーションは劇的に良くなります。
一方、日本人同士のコミュニケーションの質は劇的に低下します。

次に中期(2~4年)。
その組織には英語を使える人材が集まり始めます。
また、日本人の英語力が向上します。
それでも日本人同士のコミュニケーションは低い水準です。

長期(5年~)。
会社がグローバル化の道を歩み始めます。
英語を使えない人材は近寄らなくなるでしょう。

実は、正直言うと私自身は日本企業が英語を公用語化にした方がいいのかまだ分かりません。
私が所属している会社はヨーロッパの中堅国の企業なので、英語を公用語にしていることは理解できます。国内市場が狭いので、英語でビジネスができないと生きていけないからです。

ただ、日本のように一定規模の市場がある場合、すべての企業が国際化しないといけないかどうかは判断に迷います。
英語に使うエネルギーを国内市場に向ける方が効率的かもしれないとも思います。
恐らくこれから判断する必要があるのでしょう。

ただ、すでに世界を相手にビジネスをしている企業では英語の重要度が高まることだけは間違いないでしょう。
その時にどう生きるか、企業にも個人にも選択が問われることになると思います。