洋書、最初の一冊目を読み通す

洋書、最初の一冊目を読み通す

洋書をスイスイ読むのに憧れている方も多いと思います。

挑戦してみたものの、ごく始めの方で挫折してしまったという経験がある方もいるかもしれません。
実際、私自身も洋書を抵抗なく読めるようになるのに結構時間がかかりました。

現在はkindle(キンドル:Amazonの電子書籍端末)を使ってどんどん英語の本をダウンロードして時間があるときに読んでいます。また、kindleでは買えない本もあるので、そういう時にはハードカバーやペーパーバックを購入して読んでいます。

もちろん以前は私も、洋書を購入しては読み始めて挫折する、ということを繰り返していました。
その体験から、まず最初の一冊を読み切る秘訣をお伝えします。

(1)まず、自分が興味ある分野の本を選ぶことが大事です。
まずは一冊読み切ることが目的ですので、仕事に関係ないもので構わないと思います。

私は大好きなRobert Parkerのスペンサーシリーズを選びました。Bostonの人情味あふれる元プロボクサーの私立探偵が、盟友のホークや長年の恋人スーザン・シルバマンのサポートを得て繰り広げる現代の西部劇的なアクションサスペンス(かな?)です。

(2)次に話の流れが分かればいいと割り切ることです。
同じ言葉が繰り返し出てきてどうしても分からないような辞書を引くのはいいと思いますが、流れが追えているうちは読みとおすことに注力することをお勧めします。

もちろん、どうしても調べた方がいい場合もあります。

私が最初の頃に読んだスペンサー・シリーズで、大学の先生たちが何かを争っている場面で、何度もtenureという言葉が出てくるのにどうしても意味が推測できずに苦労した経験があります。
読みながらいろいろ考えて、これは何かの権利のことなのだろうと思っていましたが、なかなかしっかりと意味がつかめません。

辞書を調べると終身在職権という意味が載っていました。

それでももう一つしっくりこなかったので、インターネットを使ってアメリカの大学での終身在職権の意味を調べてみると、アメリカの大学では業績を残すことで始めて終身雇用になるそうで、この終身在職権を得られるかどうかが大学の先生にとってはとても重要なことなのだそうです。

このように、仮に言葉の意味が分かってもその国の制度や文化背景を知らないと正確に内容をつかめない場合があるので、どうしても分からない場合は調べてみればいいと思います。

ただ、基本は可能な限り読み進めるです。

(3)最後に、分からなくても悩まない、落ち込まない、です。

子供のころに絵本を読んでいて、読めなくて落ち込むことがあったでしょうか?
ほとんどの人はないと思います。
まずは一部でも理解できればOKと思って先に進みましょう。

こうして続けていけば、2冊目、3冊目と進むに従って確実に分かる範囲が広がっていきます。

そう遠くない未来にはカフェや電車の中で洋書を読んでいる自分がいることに気がつくはずです。