組織によって英語はけっこう違う

組織によって英語はけっこう違う

どの言語でもそうだと思うのですが、所属するグループによって使う言葉がかなり異なります。

典型的なのは世代間の言葉の相違でしょう。
たとえば、中高生の言葉を大人が理解するのは難しい場合があるはずです。
もちろん逆もしかり。

私が大好きな海外連続ドラマ「24」でこういう場面がありました。
主人公のジャック・バウアーと若手の捜査官コールが車で移動中にテロリストの待ち伏せに遭います。
二人とも携帯電話でCTU(指令本部)に電話をかけようするのですが、テロリストによって電波を妨害されていて電話がかかりません。
その時、ジャック・バウアーは”It’s strange…”というのですが、若いコールは”Weird…”というわけです。
(その直後にテロリストの銃撃が始まって二人は窮地に陥ります)
ジャックは孫娘もいておそらく50代半ば、かたやコールの方はせいぜい30代前半。
言葉づかいの違いを通して二人の世代ギャップを表そうとしたのだと思いますが、大変興味深く感じました。

もちろん業界によっても大きく言葉づかいが異なります。
マスコミ業界と金融業界の言葉は異なるでしょうし、医師の言葉も異なるはずです。
あまりに違う場合、言葉が通じないということすらありうるはずです。

ただ、現実には日本語は私たちにとっては母国語なので、多少知らない言い回しがあっても「ああ、ここではこういう言い方をするんだな」と察することができます。

ところが外国語だとこれが難しいです。
聞いたものをそのまま、スタンダードだと思ってしまうからです。

時々、日本語がとても上手なんだけど関西弁や東北弁しか話せない外国人がいますよね。どこで覚えたかによって、当然こういうことが起きるわけです。

もちろん、それがいけないということではありません。

ただ、私たちがビジネスで英語を使用するためには、できれば標準的な表現をマスターしておいた方がいいと思うのです。

私は英語を社内公用語とする外資系の会社に2社勤務し、それ以前にも英語環境に身を置いたことがありますが、実は組織によって好む表現は結構異なります。
新しい場所に移ると、それに慣れるのに時間がかかったりするものです。

ですから、一つの組織に長く身を置いている方は、いろいろな英語があるのだということを意識して学習に取り組まれることをお勧めします。

そのためには自分が所属する組織以外の場所で使われている英語に積極的に触れていくことだと思います。
テレビドラマはその一つの方法ですし、他にも様々な方法があると思います。

そういった取り組みを始めると、それまで自分が狭い世界の中で英語を使っていたことに気がつくかもしれません。
そして、そういった気づきが次の扉を開くきっかけになると思うのです。

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