自信がない理由とは?自分を信じる力が弱まるのは他人との相互作用である

自信がない理由とは?自分を信じる力が弱まるのは他人との相互作用である

多くの人にとって、どうも自分を信じることは難しいらしい、そう気がついたのはここ数年のことです。
生まれたばかりの赤ん坊はいろいろなことをやるのに人の助けが必要ですが、しばらくしてハイハイなどができるようになって活動範囲が広がると、ほとんど無敵であるかのように周囲の探索を始めます。
この時、赤ん坊は自分の脳力に限界があるとは感じていないようです。

ところが、大人の私たちにとって自分を信じることはなかなか難しいことです。
大人になるまで間に自分を信じる力がじわじわと弱まったからだと予想できます。

では、それは単に時の経過とともに起こったのでしょうか?
きっと違います。
肉体的な能力はどうしても加齢とともに起こり、仮にうまくメンテナンスをしたり、トレーニングをしたりしたとしても、衰えるスピードを遅くすることができるだけでしょう。
しかし、自信を持つ能力の低下は加齢が原因ではないと思います。

私は、大人になるまでの間に、自信を奪うような出来事が積み重ねられたのが原因で私たちは自信を持てないのだと考えています。
もちろん自信がつく出来事もありますので、プラスとマイナスの合計で考えるべきですが、ほとんどの場合は自信が奪われる出来事の力の方が合計として上回り、自分を信じることができない大人が作られるのだと思います。

問題は大人になるまでの間に何が起こったかですが、もちろんこれは一人ひとり異なるはずです。
しかし総じて言えるのは大人になるまでの間に接触した他人との関わりの中で自信は奪われていったということです。
(非現実的ではありますが)仮に無人島で一人で生まれ育った人が魚を捕ろうとして取れなくても、きっと自信を失うことはないと思うのです。
捕れる取れるまで頑張るだけでしょう。
他人がいて、何か相互作用があるから自信を失うのだと思うのです。

本来人間は極めて楽観的で、だからこそ短期間の間に文明の進化を実現したわけですが、もし自分をもっと信じることができるのであれば、個々人の生活は精神的にも物理的にももっと豊かなものになると確信しています。

どのようにすれば自信を持てるようになるかについて、少しずつ考えていきたいと思います。