絶句して何度も読み直した記事

久野つれづれノート

Kazuyoshi Hisano　 2014年6月15日

先日読んだ新聞記事で、ある巨大企業に買収された大企業の元人事部長が残った社員に向かって「感情的になって辞めたりせず、できるだけ長く(買収されたその巨大企業に)しがみついて、その間に自分に合った働き場所を探して下さい」と語りかけているのを読みました。(本人は転職済み)

そして「年商2兆円企業の履歴書は伊達じゃないので、いい場所が見つかりますよ」というようなことも話していたようです。

読んでいて絶句してしまい何度も読み返してしまいました。

ツッコミどころ満載なのですが少しコメントすると、
「現実維持がゴールになっているようですので、急いで高いゴールを設定しないと、どんどん地盤沈下しますよ」
「過去と未来は関係ありません。過去を振り回しても未来は作れませんよ」
「しがみつく、という言葉は聞き手のエフィカシー(自己評価)を大きく下げますので口にしない方がいいですよ」

編集された記事を鵜呑みにしたりはしないので、元人事部長は違うニュアンスで話をしていた可能性は否定しませんが、少なくとも書かれた内容は、私には衝撃的だったので、コメントしました。

社会のみんながみんな、しがみつくメンタリティではないと思いますが、ただ、人事部長がこの発言だとすればこの会社が倒産しかけて、再生にも失敗して買収された理由はわかった気がします。
きっとそういう文化が根付いていたのでしょう。