イヤな記憶を追体験することをやめる

イヤな記憶を追体験することをやめる

強いストレスがかかる体験をすると、脳に傷がつき、それが精神の病や、ガンの原因となることが明らかになってきたようです。

各方面での研究が進んでいますので、おいおいこの件について論じられている論文や書籍なども紹介できればと思いますが、今日は一般的な話をさせて頂きます。

強いストレスがかかる体験としては、地震や火事、津波などの天災・人災、あるいは飛行機や列車事故などの事故、さらには戦争、虐待、いじめ、犯罪の被害など様々なケースがあり得ますが、いずれの場合でも、表面上の怪我などから回復しても、脳には傷が残り、その部分の回復が進まないと、ストレスからのリカバリーは実現しないと言います。

私もこの考え方は正しいと考えていますが、最近特に注目しているのが、そういったストレスからの回復の方法と、回復のスピードです。
脳の傷といっても傷の一種ですので、人間に備わっている自然治癒力によって時間の経過とともに自然に改善するはずです。

それにも関わらず、一旦病気になるとなかなか回復しないケースがあります。
なぜそのようなことが起こるかというと、おそらく、繰り返しその強いストレス体験を脳内で再生してしまうからだと思っています。
目標を実現させる方法についての説明をするときに再三書いている通り、脳は現実と夢の区別はつきません。
ですから、脳内で再生された出来事も脳は現実のことだと捉えます。
結果として脳の傷は強化されていくのだと思います。
より細かく言うと、イヤな体験を軸にして一度出来上がった神経回路を、記憶を再現することで繰り返し使い、脳の痛みを強化するのでしょう。

ですので、改善するためには、ストレスの原因となることは脳内で再生しないこと、そして、そのためにできるだけ違うことを経験して、違う神経回路をどんどん作っていくことが必要となります。

これは健康な人であっても同じですので、つらい思いをした経験を脳内で再生しないようにすることを強くおすすめします。
現在健康である場合には、脳内に傷ができても回復力の方が強いでしょうが、繰り返し脳に負担をかけ続ければ、いつか回復が追いつかない状態になる可能性はあります。

常に未来の楽しいことを考えて、過去のイヤなことをできる限り思い出さないことが大事です。
どうしても振り返らないといけないことがあるとしても、あくまでの体験の周辺を思い出すにとどめ、詳細の出来事を追体験することは避けなければなりません。

未来を見て、楽しいことを考え、実行していれば脳に傷を増やしたり、定着させたりすることは避けられるはずです。