リビアの状況

リビアの状況

毎日リビアのニュースを英語の番組で視聴しています。
特派員が危険を冒しながら報道を続けていて、そのジャーナリスト精神に驚きます。現地に身を投じている女性のキャスターもいます。普段スタジオでニュースを読んでいるアンカー(メインキャスター)です。

一方、首都トリポリで暮らしているリビア人の中には命を賭してインタビューに答えている人がいます。「自由が欲しいのだ」と心の叫びを訴えています。
電話でのインタビューの場合がほとんどですが、時に顔を出してアメリカのテレビ局の質問に答えています。
窓の外では銃声がなり止まず、叫び声も聞こえる中です。
政府当局に発見されれば逮捕や処刑のリスクもある中でのことです。

日本でもかつてこういった反乱があったとのだと思います。
1637年~38年にかけて起きた島原の乱などはその例でしょうか。
藩と幕府が戦争をした幕末~明治初期はたぶんニュアンスが違うと思います。

高校時代の友人が1989年のルーマニア革命の時に首都ブカレストにいて、着の身着のままで命からがらロンドンに逃げてきた話を聞いたこともありますが、きっとその時のような状況がリビアで起きているのだと思います。
ただ、この時は独裁者チャウシェスクがわずか1週間で捕えられ、処刑されてしまったのでわりと早期に終息しました。
リビアほどの激しさで独裁者側の攻撃が市民を傷つけたということはなかったと思います。

リビアでは軍がデモ隊に攻撃を加えて大変の数の死者が出ています。デモ隊も、反乱軍といってもいいぐらいの勢いでいくらかの武力を用いて首都に攻め込んでいます。
軍人同士の戦いではない、市民と軍の戦いを目撃したことがないのでとても驚いています。

普段日本のニュースを見ていないので、日本の番組でこういった報道が流されているのかどうかわかりません。

ただ、英語でニュース番組を見ているおかげで自分がこういった一次情報に直接触れることができているのは確かです。
残念ながら、知ったからと言って何かができるというわけではありません。
ただ、知ることができていてよかったと自分では思っています。

リビアにおいて一刻も早く殺し合いが終わって、平和への一歩を歩み始められることを祈っています。
実は他の国でも近いことが起こっています。それらの争いも落ち着くことを願っています。

英語の学習そのものではありませんが、英語を学ぶ重要な理由の一つだと思いますので、書かせて頂きました。