ゲシュタルトを把握すれば英語力もアップ

ゲシュタルトを把握すれば英語力もアップ

最初に外資系の会社に入ったとき、送られてくるメールの意味がさっぱり分からなくてものすごく不安になったのを覚えています。
また、最初の海外との電話会議でほとんど意味が理解できずにさらに冷や汗をかいたのを忘れられません。

私以外でも、採用面接で「英語大丈夫です」と言って入ったけれど、最初の会議であまり分からなくて「やばい!」と思ったという話はよく聞きます。

ところが、そんな場合でもたいてい数ヶ月もするとすっかり慣れてちゃんと英語で会議をしたりメールの返信をしたりできるようになっています。

これは一体どうしてでしょうか。

わずか数カ月で英語力が急激に伸びたのでしょうか?

実はこれには大きく2つの理由が考えられます。
第1にゲシュタルトの問題。
そして第2にコンフォートゾーンの問題です。

まず、今日はゲシュタルトのことについてお話ししたいと思います。

ゲシュタルトとは物事の体系のことだと思ってもらえばいいのですが、全体の体系が分かっているのといないのとではコミュニケーションの質に大きな差が出るのです。

ゲシュタルトを把握することはとても大事です。
新しい世界に足を踏み入れたときにその世界観を知らないと、目にしたり耳にしたりする言葉の一つ一つがバラバラなパズルのピースとして認識されます。
その状態では混乱してしまうのも無理はありません。
どんな絵になるか分からないで1000ピースのパズルを組み上げることをイメージして頂ければ、その大変さを感じられるかもしれません。

新しい場所に入った時にはこうしたことがよく起こります。

運良く教えるのが上手な人に出会えたら、その人は全体像を示しながら情報を提供してくれるので、聞き手は今聞いた情報がどこに位置するのか確認しながら理解していくことができます。
このような場合には通常よりも速い速度で物事を習得していくことができます。
ただ、なかなかそういった幸運はありません。

誰でも、新しい環境で英語を使う場面で「あれ、なんでわからないんだろう」と思うことは多いと思います。
そういった時は焦るものですが、ぜひ深呼吸をしてリラックスしてみてください。

分かりにくいのは英語力のためだけではなく、全体像の把握ができていないからですので、ぜひ大きく構えてみてください。
それだけで理解力はぐっと高まります。

次回はコンフォートゾーンの話をします。