速くしゃべることができる強み

速くしゃべることができる強み

ビジネスで英語で使う場合、速くしゃべれることが重要だと私は思っています。

もちろんいつでも速く話すべきだ、という意味ではありません。
あくまでも速くしゃべろうと思えば速くしゃべれる、ということです。

一方、日本語で速く話をすると威圧的だと言って嫌われるかもしれません。
同じ民族で長いこと暮らしてきた日本人は、よく言われるように「以心伝心」の世界で生きています。
最近は少しずつ変わってきているとはいえ、その傾向は変わっていないでしょう。
私には、日本人は速くではなくむしろゆっくり話す方が良いと捉えているように見える時もあります。

それに対して、英語の文化では知的に優れた世界で仕事をしている人は、必ずと言っていいほどとても速く話すことができます。
英語圏の学校では幼い頃からディベート技術を基礎とした考え方が教え込まれていて、論理的に考えて話をすることができる人は自ずと速く話すことができるのかもしれません。

その背景として、多様な民族が一緒に暮らしてきた(アメリカでもヨーロッパでも)地域や人種では、論理的に自分の意見を伝えることが重要で、同じように論理的に伝えるなら、速く多くの内容を話す方が正確に言いたいことを伝えることができるのです。

お互いそういったルールで生きていますので、速く話をすることが聞き手の負担になることもなく、むしろある水準以上では速いスピードで話をするのが標準なので、むしろゆっくりした話を聞くのはイライラしてしまうのです。

そうは言ってもアメリカでも大統領の演説などはゆっくりです。
言うまでもなく、様々な人が聞いているので、誰にでも正確に伝わるようにゆっくりと話をしているのだと思います。
その気になればオバマ大統領も相当速く話すことができるはずです。

こういった事情で、英語では速く話すことがとても有利になると私は思っています。ぜひ皆さんも周囲を観察しながら、実際のところはどうなのかを見てみてはいかがでしょうか。