自分を変えたいと思ったときに学ぶべきこととは?理解しておきたい成功哲学

自分を変えたいと思ったときに学ぶべきこととは?理解しておきたい成功哲学

この年末年始に冷静に自分がこの20年間にやってきたことを振り返ってみて理解できたことがあります。
どうやら私は豊かに生きるための方法(ストレートな言い方をすれば「成功哲学」)をかなり学んできたらしいということです。

思い起こせば15歳の夏休みに父の本棚にあったデール・カーネギーの「人を動かす」を夢中になって読んだことがスタートでした。
イギリスの学校で寮生活を始めて、人間関係でそれなりに悩んでいた自分が最初の夏休みに家に帰ってふと見つけた本が「人を動かす」でした。
読んだことがある方も多いと思いますが、いかにして良好な人間関係を築いて人生で成功していくかということについて書かれた名著です。
日本語のタイトルを読むと人を操る方法かな?などと少し心配になるかもしれませんが、英語のタイトルは”How to win friends and influence people” ですので、良い人間関係を作るための本です。
まだ読んでいない方はぜひお勧めします。

若干15歳でこの本を読んで私が理解したことは、「どうやら世の中には上手に生きていくための法則があるらしい」ということでした。
こういったことは一般的には両親や学校の先生、あるいは先輩などから学んでいくのでしょうがそれに加えて、私は早い段階で書物から学ぶということを知りました。それも小説などではなく、自己啓発の本です。

ところが、難点がありました。
そこで学んだ内容は多くの場合かなり正しかったのですが、当然ながらかなりしばしば周囲の大人が言うよりも立派な内容でした。結果として私はとても生意気な生徒、子供になってしまいました(たぶん)。
言っている内容は良くても可愛げがないので、大人からは煙たがられたかもしれません。

加えて、アメリカ育ちなので頭の中は西洋的で儒教的な長幼の序を理解していないので、先生などを立てることも全くできず、一段と生意気で手に負えない子供だった気がします。
考えただけで困ったヤツです。。。

しかし、もちろん早くから学んだ「成功哲学」は確かに自分の人生の背骨になっていて、自分で自分の将来を決めていくという力はつけていました。
そんな流れもあって大学を出て就職することもなく、自分がこれと信じる道を選び続けています。
起業/会社経営→会社勤め→起業/会社経営 というキャリアの積み重ね方も珍しいほうだと思います。

最初に20年以上と書きましたが、正確には15歳から始めて26年間の間、私は自分の人生を実験台にしつつ、学んだ様々な「成功哲学」を習得してきました。
その結論として言えることがたくさんありますが、明らかに確信をもって言えることを2つだけ書かせていただきますと、この2点になります。

まず、アンドリュー・カーネギー→ナポレオン・ヒル→W・クレメント・ストーンの系譜でまとめあげられたいわゆる「ナポレオン・ヒル・プログラム」は極めて完成度が高く、輩出した成功者の列を見ても圧倒的だと言うことです。
この系譜で挙げられる大成功者の名前を挙げればきりがありませんが、トーマス・エジソン、ヘンリー・フォード、ジョン・D・ロックフェラー、ジョージ・イーストマン(コダック創業者)、キング・ジレット(ジレット創業者)、セオドア・ルーズベルト、ウッドロー・ウィルソン、など錚々たる面々が挙げられ、1900年代前半でこのほかに数百人、最近まで積み上げればおそらく数千人にも到達するものと考えられます。
ナポレオン・ヒルは大統領の補佐官なども務めたそうですのです、政府機関にも広がっていたことが予想されます。
学んだ人数で言えば、20世紀の半ばから後半の時点で2000万人以上だったということですから、現在ではさらに多くなっていることでしょう。きっと5000万人などといったレベルだと思います。

そして、もう一つがルー・タイス→苫米地英人でまとめ上げられた「コグニティブコーチング™プログラム」です。
こちらは2010年時点で全世界3300万人が学んでおり、国家元首や大企業のCEOクラスがマンツーマンでのコーチングを受けているということが知られています。オリンピック金メダリストや、アメリカ軍などにも深く浸透していることも公の事実です。コーチングが守秘義務を課すものだという性質上、個人名はあまり出てきませんが、調べるとかなりの著名人、高官がクライアントになっていることが分かります。

非常に有名で存在感がある2つの方法論の両者をつぶさに研究し、習得した私の視点で申し上げますと、実は、ルー・タイス→苫米地英人のコグニティブコーチング™は、「ナポレオン・ヒル・プログラム」で欠けていた点を補完したものとなっています。
「ナポレオン・ヒル・プログラム」は1929年の大恐慌前の20年間に数百人の大成功者を研究して、その後にさらに30年かけてブラッシュアップしたものですが、これをつくり上げるやり方はまさに帰納的、と言える方法でした。
一方、コグニティブコーチング™は、ルー・タイスが経験的に積み上げたものを土台にしたものの、その後に多くのアメリカの著名心理学者がアドバイザリーボードに加わり、時々の最新の理論を加えながら発展させ、最後に苫米地英人の認知科学で根本から作りなおした、学問が重要な役割を果たした演繹的なアプローチだと言えます。

ルー・タイスや苫米地英人がナポレオン・ヒルを意識したということはないでしょうが、その完成度の高さは間違いないものの「ナポレオン・ヒル・プログラム」には帰納的に作られたがゆえの重大な欠点があり、そのため誰もが成功できるというものではなく、元々ある資質を持っている人たちが非常に大きな成功を実現することができる、というものになっていました(この部分は私見です)。
もちろん、その学びを生かして誰でも人生の質は間違いなく向上するのですが、一部の例外を除いては期待ほどの結果は出ないというのが実情だったと思われます。

これに対して、コグニティブ・コーチング™はどんな人でも確実に成功できるように設計されています。
両者は時期において50年程度のズレがあり、その間に科学が進歩したためにより精度が高まったのだと言えるでしょう。

ですので、ナポレオン・ヒルを学んで期待ほどの成果を上げることが出来なかった場合でも、コグニティブ・コーチング™で大きな変革と成功を実現することが確実です。
いくつか重大な概念を追加で学ぶだけで効果がありますのでぜひお勧めします。

もちろん、これら以外にもいろいろな方法論があります。ただ、私は20世紀のものは全てナポレオン・ヒルのプログラムの焼き直しで、本質的な意味でこれ以上のものはないと思っています。

実は私は、2009年にルー・タイスと苫米地英人が共同で作ったTPIEというプログラムの紹介本を読んだのですが、その時即座に「これが完成形だ」と感じました。
「ナポレオン・ヒル・プログラム」で感じていた不足点、疑問点が明確に解消されていたからです。
ですので、その紹介本を読み終わるとすぐに即決で日本に上陸したばかりのTPIEの講座(2日間で30万円ぐらい)に申し込みました。初期ですので、4期の受講生です。

今、久しぶりに改めてナポレオン・ヒルを学び直してみていますが、やはりそこで書かれている内容は今でも非常にパワフルで説得力があります。間違いなく学ぶ価値があるものです。
もちろん以前の文章(コーチングでなければできないことについて、ちゃんと説明します)で説明した、思考の癖の問題がありますので、学んだだけで自己変革は起こしにくいですが、その内容自体に関してはとても優れています。
ただ、現状を超えたゴールを設定することの必要性などは、さらりと書かれているもののプリンシプルとして強調されていないので、このあたりが万人向けではない点です。

何を学ぶかを間違えてしまうと人生の貴重な時間を無駄にしてしまうだけではなく、下手によくない思考の癖ができてしまって修正が困難になる場合すらあります。ぜひ慎重に選択をされて下さい。
皆さんが自己変革を起こしたいと思った時に学ぶべきものは限られています(大半は間違ったことを言っています)ので、今日書かせていただいた私の経験が参考になれば幸いです。
26年間の研究の成果だと思っていただければ幸いです。