知っていることを探す習性

知っていることを探す習性

私たちは、つい自分が知っていることを探してしまいます。
仕方ないのかもしれません。
脳は常に現状を維持するために必要な情報を探していますから。

本を読んだり、セミナーに出たり、社長の訓示を聞いたり、何をしても自分が知っていることを集めてしまいます。
そして「知ってる知ってる」と言いがちです。

確かにそのことは知っているのでしょう。
いや、聞いたことがある、という方が正確かもしれません。
でも、知っていることを確認するために、本を読んだり人の話を聞いたりするのはちょっと時間がもったいないかもしれません。

むしろ、知らないことを探すほうがだいぶ生産的です。
この宇宙の中で、私たちが知っていることは、元々とっても少ないです。
そのちょっとを確認するために貴重な時間を使うのは、ね。

でも、その気持ちは分かります。
自分が知っていることを確認しないと不安なんだと思います。
知っていることを確認して安心したい。
私もそういう気持ちだった時もありますから、よく分かります。

ただ、本当に成長したいなら、本を読みながら、人の話を聞きながら、「自分が知らないことを探す」方がはるかに効果的です、
脳は知っていることしか見せてくれないので、実際にはそれを見つけるのは大変です。
でも、せめてそのつもりで読まないと、本当に知っていることをなぞるだけの人生になります。
=現状維持。

それでもいいんです。
それ(=現状維持)を選択しているなら。

でもそれがイヤなら、知らないことを探すほうがいいかもしれません。