言い間違い

言い間違い

先日、「委縮させる広告」で言い間違いを指摘して英会話を始めるように促す広告についてお話ししました。

できることなら間違えたくないのはみんな同じかもしれませんが、実は私も昨日見事に言い間違いをしながら話を進めていたので、そのことについてお話しさせていただきます。

上司が来日していたので、1時間もらって私たちが進めているプロジェクトの進捗状況について説明をしました。
このプロジェクトは規模が大きく、その下には4つのサブ・プロジェクトがあって、それぞれが個々に活動をしてその結果として私たちが引っ張っているプロジェクトが進んでいくという構造になっています。
私たちは、それぞれのサブ・プロジェクトを単に”sub-project”と呼ぶこともあれば、”work stream”と呼ぶこともあります。上司に報告するときにはきちんとしたプレゼンテーションを作成して説明することが多く、昨日も同じようにプレゼンを行いました。
その中で、どうしたことか私はそれぞれのサブ・プロジェクトを”streamline”, “streamline”と呼んで話をしていたのです。
“Progress of each streamline is basically on-track and….” と言った具合です。(streamlineの意味)
streamline something
– to give something a smooth even shape so that it can move quickly and easily through air or water
– to make a system, an organization, etc. work better, especially in a way that saves moneyしばらく話をしていて、時々上司が微妙な表情をするので「あれ、何か変なことを言っているのかなぁ」と思っていたのですが、誰にも指摘されないので話はそのまま続きます。
そしてある時ハッと「あ、違った。work streamだ」と気がついたのです。それで、次にこの言葉を使う機会を見つけてちゃんと”work stream”と言ったら、上司もほっとしたのか落ち着いた雰囲気になりました。
きっと私は”work stream”と言いたかったのだと分かっていたのでしょう。
黙って聞いていてくれて親切な上司です。

まあ、こんな間違いは誰にでもあります。
もちろんこれぐらいのことで落ち込んだりしません。

少し前ですが自民党最後の首相(これまでの歴史で)が踏襲をフシュウと読んだり、未曾有をミゾウユウと読んだりして話題になりましたが、知っていたとしても知らなかったとしても、間違いの範囲でしょう。
もちろん、間違えないのに越したことはないでしょうが、間違えることを恐れて発言しない損失の方が、間違えて微妙な表情をされるダメージよりも、よほど大きいと思います。間違えてもいいから積極的に話したいものです。

streamline 合理化する