シリアルアントレプレナーのセオリー!?

シリアルアントレプレナーのセオリー!?

本業の会社の仕事はきちんとやっている(強調!)のですが、このところは自分の事業プランについて考える日々です。

20代で起業をしたときは、深い考えもなく、目指す方向も曖昧だったのでただひたすら目の前のことを一生懸命やりましたが日々もう一つ乗りきれないことろがありました。

しかし40を間近にしてやろうとする現在はやりたいことが明確なので、スタートを切りたくてうずうずする気持ちでいっぱいです。

いろいろと勉強しようと思って、2回以上、起業して成功している人たちのセオリー (アスキー新書)という本を読んでみたらなかなか面白くていい刺激を受けました。

※ちなみにこの本の著者は、現在、筑波大学大学院ビジネス科学研究科の博士課程の在籍している方だそうです。面識はありませんが、私の先輩ということになると思います。

この本の面白いところは、思いっきりサラリーマンの博報堂の方たちがシリアルアントレプレナー(連続起業家)にインタビューをして、特徴を抽出しようとするところです。
サラリーマンの目線で不可解な起業家を分析しようとしているので、あちこちに著者グループの「そうか!」というような気づきが書かれていて、私から見ると「なるほど、そういうところに驚きを感じるのか」という部分が多く視野が広がりました。

特に最後に連続起業家の8つのセオリーをまとめているのですが、起業家と大企業を両方、しかも逆の順番で経験している(起業家ののちに大企業)私にとっては、「なるほどー、それで自分が浮いてしまうのか!」というような新しい発見もありました。

たとえば、セオリー1で、連続起業家は「市場調査を信じない」と書いてありますが、そんなことは起業家からすれば当たり前すぎる常識ですが、広告代理店の博報堂の方からすれば驚きなのでしょうね。

また、セオリー3でキャリアを積み重ねない、とありますが、確かに積み重ねは起業家にはありません。私も常に毎年ゼロからスタートして気持ちは1年契約です。

他にも、セオリー8で「競合ではなく協業」というのがありますが、たしかに私も心から同意です。大企業になると独占禁止法や公正取引のしがらみがあって競合と協業すると談合と言われて大変です。

薄い本ですが、いろいろと考えさせられました。
MBAを無事に終えて外からの評価に変化が出てきたので、次の一歩が楽しみで仕方がない毎日です。

起業を少しでも考えている方にはお勧めします。
2回以上、起業して成功している人たちのセオリー (アスキー新書)