最後まで言わせて!

最後まで言わせて!

今週は非常に忙しかったのですが、特に印象に残ったことを一つ書きたいと思います。

火曜日にMBAのクラスでCoachingの授業を取りました。
その中で観たビデオが大変勉強になったのです。

内容はシンプルで、上司と部下の会話をドラマ仕立てで再現するのですが、そこで出てくる上司がとっても悪い上司なのです。
部下が提案を持って部屋に入ってきたのに(アメリカ人同士の会話)、部下の話を遮る、ふんぞり返って話をする、モチベーションが下がるようなことを次々と口にする、の繰り返しで部下はがっかりして部屋を出ていきます。

観ている最中は、「言いたいことは分かるけど、さすがにここまで悪い上司はなかなかいないよなー」と思っていたのですが、翌日会社に行ってみると、意外や意外、結構そういう感じで会話が行われています。
たしかに周りでは、ドラマほどひどくないにしても、途中で遮る会話は存在していました。

横から見ていると、遮られた人は嫌そうな顔をしています。
そこをポーカーフェイスでわからないようにしていますが、やっぱり遮るのは良くないんだな、と思います。

ところで、もう一つ。
私の会社は外資系なので、西洋人が遮られそうになったとき”Let me finish”と言って、最後まで続ける場合があります。
「最後まで言わせて」という意味ですが、これはアリだな、と思っています。
西洋では、タイミングよく口を挟むのは大事な技術。
ですが、途中で話を取られてしまうわけにはいかないので、こういった言葉が出てくるのだと思います。
“Let me finish”が出た場合はいつでも話し手は最後まで話せているので、この点に関して暗黙の合意があるのだと思います。

私たちも「最後まで言わせて」と言えるようになりたいですね。
そういえば数日前の会議で、日本人同士でしたが「もう少しだから最後まで言わせて!」と言っている人がいました。
この言葉、結構好きです。