1万時間の法則について聞いたことがありますか?
1万時間の法則というのが聞かれるようになってしばらく経ちました。
The New Yorkerのライター、マルコム・グラドウェル氏が著書Outliers(邦訳『天才!』)の中で説明した概念だと聞きましたが、一言で言えば「何かの分野で一流になるためにはその分野に累計で1万時間取り組む必要がある」という主張です。
その説が正しいかどうかはさておき、まずは計算をしてみると、毎日3時間 x 365日=1095時間。
1095時間 x 9.132年=10000時間となります。
毎日3時間、それを9年ぐらい取り組むと一流になれるということになりますが、一流の定義にもよるもののそれだけで何かのプロになれるかと言えば微妙でしょう。
ジャンルによっては確かになれるかもしれませんが、そこから更に高みに登るために次の10年が必要な場合も多いはずです。
とはいえ、1万時間は少ないとは言えません。
結構続けないと到達しないボリュームだと思います。
その1万時間という数字が妥当なラインなのかどうかはともかく、何かを成し遂げるのにそれなりの時間を重ねる必要があるのは確かだと思います。
1000時間ぐらいでは足りないのは明白でしょう。
ここでポイントなのはどうすればその時間数を積み上げられるかどうかです。
頑張ってやるのではその時間数には届かないと思います。
嫌々やるのではその時間数に届かないと思います。
その時間数には、自分が望むことを、好きでやっていることでないと届かないはずです。
とはいえ、前にも書きましたが私たちは頑張る必要はないし、頑張らないとできないことは望むことではない可能性があります。
ところが、眠い目をこすってやるのを頑張るだとすると好きな事でも頑張ってやっている、という感じがしますので「頑張る」の線引きが微妙ですので、どちらかというと「嫌々、無理やり」といった方がわかりやすいかもしれません。
好きで楽しくやっていることが1万時間、あるいはそれに匹敵する時間を積み重ねるための最強の方法なのでしょう。
そして、好きな事を自信を持ってやるためには、「こう生きるべきだ」という思い込みを打破する必要があります。
私たちは幼い頃からの教育によって生き方を教えこまれていますが、その内容がいい教えなのかどうかは一人ひとりが自分で考えて判断しないといけないものです。
なかなか難しいのは分かりますが。