必ずしも全ての授業でCの人が出るわけではなく、少人数のクラスでは必ずしもAからCに渡る分布を要求されないので、先生は全員にAをつけることもできるのですが、やはり授業を受け持つ責任感からそのような評価がなされることは少なく、誰かがいい成績、誰かがそれほどよくない成績になります。

とはいえ、それでは毎日が競争なのかというとそういうわけではありません。
最初のうちはそのようなイメージで捉えて授業に入る人もいるのですが、徐々に、お互いに協力し合いながらやっていかないと乗り切れないことが分かってきます。
ファイナンスが得意な人、マーケティングが得意な人、国際情勢に強い人、プロジェクトマネジメントならお手のものの人、英語が得意な人、飲み会で頑張る人、色々と段取りをしてくれる人などとそれぞれ専門や得意領域が異なるので、それぞれの強みを生かして助けあいながら進むのです。

一方、うまく協力関係に入れない人の中には残念ながら卒業できずにドロップ・アウトしてしまう方もいるようです。幸い私たちの学年にはそういう人はいませんが、これまでは時々そういう方が出てしまったと聞いています。

きっとこういった協力関係は筑波に限らないと思います。世界中のMBAで共通なのかもしれません。
卒業するにはかなり気合を入れて取り組まないといけないので、一人きりでやるのはかなり大変なのです。

そしてもちろん、その結果としてMBA生活を通して、誰もが必要としている強力なネットワークが形成されます。
向上心が強い人が集まったネットワークですので、MBA取得後も続く人生においてプラスになることは間違いないでしょう。

MBAの価値は、仲間と一緒に頑張り抜き、力をつけること、そして苦楽を共にした人たちと未来に向けて続くネットワークを構築できること。こう言っても過言ではないでしょう。