ちゃんとフレームワークを使えていると、プレゼンをした時に不要なつっこみを受ける回数が圧倒的に減ります。
優れた上司や同僚のプレゼンを聞く機会があったら、どこでフレームワークが使用されているか探してみて下さい。いいプレゼンは必ずフレームワークを使用しています。最大のポイントはMECEです。
フレームワークを使うことで、MECEが実現でき、ヌケ・モレが防げるのです。
※MECE:Mutually Excluxive and Collectively Exhaustive

特に、エグゼクティブのレビューを受けるときには注意が必要です。
実力がある人ほど話を聞いた瞬間に、プレゼンの内容が全体を網羅した上での議論になっているかを瞬時に見分けます。
ヌケ・モレがあっては、せっかくの議論が振り出しに戻る可能性があるので、最初に「この説明は全体をカバーしてるか」に注目します。
そのため、プレゼンの前半でも途中で止めて「この部分はどう考えているのか?」と聞かれることになります。
そこでうまく答えられず自滅してしまった経験がある方もいるかもしれません。思いつきでアイディアを挙げていってすべてをカバーすることもできますが、そのためには繰り返し見直しを行い、周りの人の意見を取り入れて修正を重なる必要があります。
たいてい、フリーハンドでアイディアを出すと自分の得意分野に偏り、網羅性を欠くからです。
そのやり方でも網羅的なプレゼンを作成することはできるのですが、非常に時間がかかります。そこで助けてくれるのがフレームワークです。
それが正解かはともかく、成功したフレームワークは地位を得ているので誰も文句は言えません。

4Pなどは典型ですが、Product、Price、Promotion、Placeの4つが本当に網羅性を保っているか、重複がないか、というと疑問は大いにあります。しかし、すでに確立された考え方なので、ここからスタートしてオリジナリティを追加していけば、深みのあるプレゼンになります。

聞き手を安心させるのもプレゼンテーションでは極めて重要ですので、とにかくフレームワークを取り入れて、ちゃんと網羅性に配慮していることを早い段階でアピールすることをお勧めします。

最初に網羅性に心を配っていることがわかると聞き手は安心して先を聞くことができるのです。