久野つれづれノート
戦略について語る記事を読む時に
新聞などでは、しばしば企業の経営戦略について論説委員や学者が持論を展開します。
最近読んだ日経新聞では、電機メーカーが戦略の失敗から苦境に陥っているといい、ソニーやシャープ、パナソニックの批判をしていました。一方、ヤマト運輸は継続して事業が好調で、経営の優劣によって結果に差異が出ている、と書いています。
論説委員という人が書いていました。
内容は、なるほど、その通りでしょう。
経営戦略、事業戦略の選択によって企業の成果が異なるのは間違いありません。
ですが、新聞に書いてあるのは基本的に後から結果を見てのコメントです。
過ぎたことを振り返って言うのは誰にでもできます。
しかし経営は、実際にやってみると大変難しいです。
しかも組織が大きくなると一層難しくなります。
後づけで行われた分析から学ぶことはたくさんありますが、現実に経営の修羅場を経験しないで言うことには迫力がないのも事実です。
記事を読むときには、書き手の経験や実力も読み取ることが重要だと考えています。(当然、年齢などは関係ありません。若くても素晴らしい経営者は大勢います)