そろそろ起きないと

久野つれづれノート

そろそろ起きないと

Kazuyoshi Hisano　 2011年6月13日

正直言って分かりません。
そもそも、いい悪いという価値観の比較になった場合、依拠する考え方の違いによって答えは異なります。

比較できるのは事実だけです。
でも、事実と言っても、その内容が事実であるかどうかすら分からないことが多いです。

例えば、3月11日に起きた地震と津波がきっかけで福島の原発が非常に危険な状態に陥ったことは限りなく事実に近いです。
ですが、100%ではないかもしれません。
なぜなら、地震と津波がきっかけだったのは多分間違いないでしょうが、あそこまで危険な状態になったのは人災の可能性もあるからです。
その後の対処を誤ったから起きたことなのかもしれません。

このように、かなり自明のように思えることですらそれが事実であったかどうかは分からないものです。

絶対的に正しいことなどないのです。

もちろん、主張を持つことは問題ありません。
ですが、その主張が絶対的なものだと信じているとすれば、それは全体を見てはいないということになります。

原子力に話を戻すと、原発自体は言うまでもなく一長一短です。
他の発電手段と比較しなくても、一長一短です。つまり発電するかしないかという選択です。
もちろん比較した場合にも一長一短です。

それを続けるか、減らすか、やめるか、などは価値観で決めるしかないのです。
原子力をやめて節電して暮らすのも価値観。
節電はイヤだから火力発電所を増やすのも価値観。
火力発電所もイヤだから何か代替エネルギーを開発するのも価値観。

みんな考え方の問題です。

何か絶対的なものがあると考えるのは違うと思います。
いろんなものがあるのが宇宙なのです。

じゃあお前の考え方はなんだ、と言われるかもしれません。
私の考え方は普通に合理的なものです。

『原発以外の方法を開発しましょう。
でも原発が必要なのも事実ですから、安全性を高めて気をつけて運用しましょう。
隠し事はやめて、リスクを適正に開示しましょう。
リスクを知った上で選択する自由を人々に与えましょう。
リスクがあるときに合理的な判断ができるように、税金で人々にきちんとした教育を提供しましょう。
自分で選んだ道に責任を取るような価値観をみんなで醸成しましょう。
ちゃんと自分たちの未来を自分たちで判断しましょう。
ちゃんとした政治家を選べるだけの能力を身につけましょう。
そろそろ自分たちにかけられている集団催眠的な洗脳から目を醒ましましょう。』

です。
そろそろ目を醒ましませんか。
冷静に周りを見渡すとおかしいことが結構ありますよ。。。

今日も最後まで読んで頂きましてありがとうございました。