概念をつかみにくい単語

概念をつかみにくい単語

英語の単語を英語で覚えるのが一番いい方法だと思いますが、それだとなかなか進まない、というのも事実だと思います。

まず、英英辞典をひいて分からない言葉を調べるのは結構時間がかかります。
加えて、「英単語」=「日本語訳」という形で学習することに慣れているため、日本語訳を見ないと落ち着かないという方もいるかもしれません。
あるいは時間がなくて、急いで意味を把握しないといけない時もあるでしょう。

こういったことを考えると、英語の言葉を英語で学ぶのが最善だとしても、効率的な吸収のためには日本語訳を利用した方がいい場合もある、と私は考えています。

特に難しいのが概念を表す言葉です。
概念を表す言葉は抽象度が高いので、その言葉の訳を英英辞典で調べても漠然として意味がつかみづらい場合があります。

こういったとき、私は一応日本語で意味を調べてみます。
そして日本語で何となくイメージをつかんだ後で、英英辞典でイメージを固めます。

例えば、”foresee”という言葉があります。
何となく「見る」に関係するのかな、という予測は立ちますが具体的には分からないとします。

こういった場合、最初から英英辞典を引いて
“to think something is going to happen in the future; to know about something before it happens” という説明で理解できればそれでよし。

もしピンと来なければ、英和辞典をちらっと見ます。
そうすると、「~を予感{よかん}する、予測{よそく}する、予見{よけん}する、見越す{みこす}、先読みする」と書いてあるので、それを頭に置いて再び英英辞典を見ます。

これで大体OKだと思います。
さらにイメージを強化したい場合には、私が気に入っているVisual Thesaurusがお勧めです。
これはとても面白いツールで、本格的に使うとなると年間2000円程度でアクセス権を購入する必要があるのですが、無料でのトライアルも可能です。

ぜひ試して頂ければと思います。

Thesaurus(シソーラス)を使うと”foresee”の類義語がたくさん表示されます。
“foresee”なら、anticipate, expectなど知っている言葉があるので、先ほどの日本語訳をぼんやりと頭に置きながら、同義語で意味を理解する。
そういった方法でイメージを把握して、記憶しやすくする。

私はこういった方法で、語彙を増やす努力をしています。