ディベート・セミナー(2)
この2日間、あまりに強烈な体験だったので、英語の話から少し離れてしまいますが引き続きディベート・セミナーのことをお話しさせて頂きます。
とはいえ、英語を学ぶ理由の一つに抽象度の高い思考を身につけるという目的がありますので、その観点からはディベートの話はそうずれていないと思います。
さて、今日はディベートの実践でした。
実際に「死刑制度を廃止するべきである」という命題について、肯定側・否定側に分かれて練習試合を行ったのです。
いきなり練習試合というのはかなりのスパルタで、正直言って本当に大変でした。
なぜなら、セミナーに学びに来るぐらいですから参加者の多くは素人(もちろん私も)。
ルールに関しての講義こそ受けたものの、実践は全く別です。
たとえば、テレビで見ていてルールは知っているけれどゴルフクラブを握ったことがない人がいきなりコースに出る、あるいは交通規則について学んだだけの人が路上教習に出るようなものです。
とはいえ、そこは苫米地先生のセミナー、学生のディベーター達がコーチとなって30代~50代の私たちに一所懸命教えてくれたので、なんとか準備ができて試合を始めることができました。
ところが試合を始めてからがまた大変。
5分間や3分間という時間の中で証拠となる文献を引用しながら、いくつもの主張を展開して、かつ対戦相手の主張に対する反論や代案を提示しないといけないのです。
みんな必死で資料をめくりながら、聞いた話やこれから話す内容をメモして、頭をフル回転させて考え、学び続けました。
本当に時間はあっという間に過ぎました。
みんな悪戦苦闘していたのですが、試合終了の合図があった後には「やりきった」という達成感をお互いに讃えあう拍手が自然発生的にあちこちのテーブルから沸き起こっていました。
やっている間はものすごく頭の回転が速くなって、脳の前頭前野にドーパミンが流れ、緊迫感があるけれどとても楽しく、普段の生活ではめったに感じられない感覚を体験しました。
ディベーターが毎日この訓練をして前頭前野にドーパミンを流し続けているために、とてもIQが高いことも大いに納得できます。
頭の回転が速くなって、IQが上がれば、もちろん英語学習だってより簡単になります。
今回2日間でしたが、とても有意義な経験をすることができたと思うので、今後はこの経験を生かして英語学習の方もレベルアップしていきたいと思います。
どなたにも使っていただけるような方法論を構築していきたいと思っていますので、ぜひ楽しみにして頂ければと思います。