現場
どんな仕事でも現場を深く知ることが重要です。
伝統的な日本企業では新入社員から現場を経験して、徐々に管理的な職務に移り、一部の人が幹部になっていく仕組みになっています。
そのため、現場を知った上で経営ができる人材が育つというメリットがあります。
一方、それゆえに経営者になるころにはかなりベテランになってしまいます。
それに対してMBAは現場を知らないでも経営ができるようになるための知識・経験を得るための場です。
高い抽象度でビジネスを捉えることができるように経営管理の基本や、起業の基本、その他周辺のことを実在する企業の例(ケース)などを使用して訓練します。
アメリカ方式と言っていいと思います。
MBAには価値がありますが、とはいえ、実際には現場のことを知らないまま経営を行うことなどできません。
現場のことをがっちり知ってこそまともな意思決定ができるというものです。
そのため、たとえ現場から離れた場所で仕事をしているとしても、将来経営を志すのであれば、機会を捉えて現場で起きていることを学び、吸収する必要があります。
足を運ぶことができるなら、出掛けていって目で見てくる必要があります。
現場で活動している方たちと交流を持ち、色々と教えてもらう必要があります。
もし今、所属している組織の上層部が現場に関心がない人達で構成されているなら、その組織にとどまり続けるべきか良く考えた方がいいかもしれません。
現場の重要性がわからないで、机上だけであれこれ言う場所があるとしたら、たぶんそこはあまりいい場所ではないからです。
それほど現場で起きていることが大事なのです。
ビジネスは本社の会議室で起きているわけではなく、現場で起きているのですから。
有名なセリフですね。
そろそろ最後の映画が公開されるころでしょうか。