久野つれづれノート
私たちが創造を避ける理由
「新しい価値を創造するのと、問題を解決するのと、どちらがより良いでしょうか?」
この問いを聞けば、多くの人が「新しい価値を創造すること」の方が「問題を解決すること」よりも重要だと言うのではないでしょうか。
ですが、実際には多くの組織が「問題の解決」を優先します。
それが短期的な成果を生むと思われるからでしょうか。
創造などそうそう簡単にはできないと諦めているからでしょうか。
あるいは、問題解決能力が高い人物が高く評価され、起用されるからでしょうか。
組織は変化を嫌います。
自己否定につながるからです。
当然、変化に直結する可能性が高い創造も抑制する傾向があります。
しかし、創造しないと組織はしぼんでいきます。
一方、創造を生み続ける組織は成功します。
でもここまでは一般論。
私は、個人にも同じことが言えるのではないかと思っています。
誰でも何かを創造できたらいいな、と思っているのではないかと思います。
ですが、本当にチャレンジするのは難しいようです。
諦めているわけではないのでしょうが、ハードルが高いのは事実です。
変化を避けようとする人間の本質が原因なのかもしれない、といつも思います。
今あるものを改善することに怖さはありませんが、新しいものを創造しようとするのは少し怖いものです。
創造に取り組んだ結果としての成功も失敗も変化ですから。
私たちが創造に取り組むことを躊躇する理由は案外こんなところにあるのかもしれません。