キライだったフレームワーク

キライだったフレームワーク

フレームワークの重要性について強調していますが、もともと私はこれがあまり好きではありませんでした。
と言うか、どちらかと言うと嫌いな方でした。

使ってみてもなかなか話がまとまらないし、情報やデータを当てはめてみても「で? どうすればいいの?」と思うことが多かったからです。

もっと言うと、こういう公式の類は子供の頃からキライでした。
数学の公式もキライで、覚えようとしないものだから、いつまで経っても成績はちっとも上がりません。
大学受験までは試験で数学が足を引っ張るのが常でした。
与えられた枠組みをそのまま使うことにどうしても抵抗したくなり、自分で法則を見つけようとして時間切れになることを繰り返していました。

ですから、仕事を始めてフレームワークについて学んでからもちっとも好きになれず、独自の法則を作ろうとばかりしていました。
数学でもビジネスでも、いくらでも時間があるのならそれでもなんとかなるのかもしれませんが、現実には時間の制約の中で活動をしていますので、思うとおりに結果が出ませんでした。

筑波でMBAを始めてからも、最初のうちはフレームワークが出てくるたびに、「うーん、わかるんだけどこれをどうやって使うかな」と否定的な姿勢でした。
知識のレベルに留まっていて、自分のものとして使うというレベルに達していなかったのです。

ところが、ある日、私の考えは180度変わりました。
授業の一貫で行われるグループワークの際、フレームワークの使い方にとても長けている人と一緒にプロジェクトをやることになったのです。
私がゼロから考えて整理していくよりもはるかに速く無駄なく情報が整理されていったのです。

そのとき私は自分の間違いに気がつきました。フレームワークは使い方によって劇的に効果を発揮すると理解できた瞬間です。
※こういったことをクラスメートから学べるのがMBAの醍醐味の一つなのですが、その話は後日させていただくとして今日はフレームワークの話を続けたいと思います。

さて、それからの私は、何冊もフレームワークの本を買い込んで、これまでの遅れを取り戻すべく一生懸命勉強しました。知識としては以前からある程度持っていましたので、本を読みながら深い理解を目指し、実際の仕事の中で使ってみるように努力し、徐々に自分のものにして行きました。

まだまだ発展途上ですが、最近は仕事がものすごく簡単に感じるほどに自分の力が上がったのが感じられます。もっと難しい仕事のチャレンジしたくてうずうずしています。

目指すところは、誰かの話を聞きながら無意識で適切なフレームを選択して、話を聞き終わったら紙やホワイトボードに、その内容にぴったり合致したフレームをさらさらと書けるようになることです。

※フレームワークを学ぶために読んだ本をご紹介します
論点思考
フレームワーク使いこなしブック
知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100
フレームワークを使いこなすための50問
戦略フレームワークの思考法