ヨーロッパ人の休暇の取り方

ヨーロッパ人の休暇の取り方

私は欧州本社の外資系企業に勤めていますが、ヨーロッパ人の休暇の取り方にはなかなか慣れません。
3週間か4週間連続が通常、6週間連続の人だって時々います。

かたや日本では1週間ならまあいい方、2週間休むのはかなり難しい、そんな状況でしょうか。

今、仮に私が4週間休もうとすると、私の仕事はその間完全に停止します。
ですので、停止しても構わない期間のMAXが1週間だと思うと、やはり2週間は休めないと思ってしまいます。

ヨーロッパ人が長く休めるのは、バックアップの体制がしっかりしているからだと思います。
組織的に、ということではなく、属人的なバックアップ体制です。

つまり、お互い様だからフォローし合うことが当然になっているのです。
私たちの感覚だと、自分の仕事をある期間丸々誰かに任せるのは申し訳ないと思いがちだと思いますが、その点に遠慮はないし、引き受ける側も当然と思っているのでスムーズです。
普段からの情報共有も、休暇の時には任せられたらしっかりやらないといけないという前提になっていますので、自分のメインの仕事でなくてもきちんとポイントを押さえて聞いています。

日本の組織ではそういった前提になっていないので、誰かに任せようとしてもその間本気で代わってはくれないと思います。

組織のみんなの考え方が変わらないと長い休みを取れるようにはならないと思うのです。
長く休める世の中になるといいなあ、と思います。