ビジネスで目標達成をするときのポイントとは?
「抽象度」と「ゴールの共有」でビジネスでも大成功
初めて会った方に1000万円をもらったことがあります。
あちらも会社のお金でこちらも会社のサービスを買ってもらったわけなので、まあ普通の営業活動ではあります。
ただ、初めて会って45分後には「わかりました。それでいくらお出しすればいいですか?」と聞かれたので「では1000万円下さい」と言って合意しました。
その方は45分前まで私が所属していた会社を知らなかったし、売っているサービスも知らなかったはずです。
けれども、こちらの言い値で買ってもらうことになりました。
実際、利益率は大変に高いサービスだったので、私の人生でも指折り効果的な営業活動でした。
(隣に座っていた先方の部下の方はびっくりして目を白黒させていました)
「どうやってやったのか?」と何度も聞かれたのですが、自分としてはただ会話をしただけなのです。
相手の雰囲気を見て感じて、それに合わせて自分が言いたいことを話しただけです。
ただ、その後に脳の働きやコーチングについて勉強を重ねたのちに考えると、その瞬間、相手の方と自分の間に強いラポールが築き上げられていたことが分かります。
わずかの時間の間で深い信頼関係ができたのです。
そしてその理由は、私たちが「高い抽象度レベルの空間で」「同じゴールを共有して」会話をしたためだと思います。
私が相手の方のゴールを瞬時に察知して、そのゴールを実現するための方法を非常に高い抽象度の世界で描くことができたため、相手の方は私のことを深く信頼してくれたのです。
もちろん、相手が十分に大きな財布を持っていたことは重要ですが、もし手持ちの予算がもう少し小さくてもきっと出せる範囲の金額を私に預けてくれたのだろうと思います。
このように、「高い抽象度の次元」で「相手とゴールを共有する」と大変強いラポールを築くことができ、ビジネスでは素晴らしい成果をあげることができます。
もちろんビジネスに限らず他の様々な分野でも効果的な方法です。
(悪用するような人がいると詐欺ができてしまうので、高い倫理観を持っている必要があるのですが。。)
ちなみにこのお客さんとはその時だけの付き合いではなく、その後数年間の間に最初の1000万円が10倍~20倍近くまで増加し、しかも私がその組織を去った後もふくらみ続けたのです。
実際に提供したサービスに満足して頂いたことが前提でしょうが、最初のラポールの効果が長く続いたのも事実なのだと思っています。
実は「抽象度」や「ゴール」は営業活動にも大変効果があるアプローチだったのです。