朝からずっとポストに入れようと思ってたのに〜、1日忘れた!のからくり
「ちゃんとカギをかけたかな?」
「ガスを止めたかな?」
心配で家に戻ったことがありませんか?
あるいは
「財布持ったかな?」
「携帯入ってるかな?」
「飛行機のチケットあるかな?」
と何度も確かめたことはありませんか?
結果は、ほとんどの場合、大丈夫です。
忘れていません。
(ただし、たまーに忘れているから確かめたくなるんですが)
忘れていないのは無意識の力です。
ルーティンになっていることは、考えなくても自然にやってしまいます。
ところで、今日は逆バージョンについて考えてみます。
『郵便物の出し忘れ』です。
朝、出かけるときにポストに入れようと思ったのに忘れ一日中持ったまま。
翌日「今日こそ!」と意気込むもなぜかまたポストを通過し、一日中持ったまま。
さすがに次の日は手で持って出るも、雨が降ってきて折りたたみ傘を出すときに知らぬ間にカバンにしまってまた一日中カバンの中。
最後は自己嫌悪の中で、夜中に近くのポストまで投函に行く、なんてことを経験したことは、
さすがにないでしょうか?
私はこの一連の出来事を「またやっちゃった!(郵便編) 仮」と暫定的に名付けてみました。
実は、この「またやっちゃった!(郵便編)
仮」も無意識の力です。
(ここから大事です!)
私たちの脳は、「無意識の中で終わったと認識したこと」の重要度を下げます。
多くの人にとって、郵便物をポストに投函するのは何十回も経験してきたことです。
そのため、その活動は無意識化されています。
家を出る時点で無意識の中では完了していて、重要度が下がっているので、あえて意識にあげないと忘れてしまうのです。
別の言い方をすれば、家を出る時点で脳としては完全に達成しているゴールなので、重要度が下がり、実行するためのエネルギーが出てこないとも言えます。
脳は省エネを目指しています。
済んだことを繰り返すつもりはあまりないのです。
そのため、このようなことが起こります。
ということで、解決策はとなると、意識し続けるということになります。
やはり手に持って出る、タイマーを鳴らす、誰かにちゃんと投函したかを聞いてもらう、
などの原始的な方法が一番手堅いかもしれません。
繰り返しですが、脳は省エネ志向ですので、ある活動が完了したと認識してしまうと、その活動の重要度を下げ、実行に必要なエネルギーを出しません。
これが「またやっちゃった!(郵便編) 仮」のからくりです。
他のいろいろなことにも応用できそうですよね。