「働く」が変化してきた

「働く」が変化してきた

私の場合、少し厳しめの環境に身を置くことで常に向上しようという意欲が湧きます。
安心してしまうような環境は自分には向いていないと感じます。

ですが、常に新しい挑戦を求めている私でも、自分から動いていかないとチャレンジする機会はそうそう目の前には現れません。
これからはもっと積極的に“こと”を起こして行こうと思います。
そうすることでしか道は切り開かれないのでしょう。

なぜ改めてそう思うかというと、変わり始めた世の中の変化のスピードが想像していたよりも速いからです。
思っていたよりも早く、「働く」ということが変わっていきそうな風向きです。

具体的に言うと、言われ始めて久しい「人材の二極分化」が今後は速いスピードで進みそうだと私には感じられるのです。
「人材の二極分化」とは、人材が付加価値を生むことができる人と、そうでない人に分けられてしまうということです。
その人しかできない仕事はその人に頼むけれど、そうでない仕事は外注に出したり、コンピューターで処理するというようなことがどんどん進んでいくということです。
この話は数年前のベストセラー「フラット化する世界」などで語られましたが、その後のリーマン・ショックに端を発する世界的不況の中で、自国民の雇用を守る必要がある各国の情勢からトーンが下がったように思います。

ただ、現実的にはそういった流れは水面下で静かに進んできていると実感しています。
世界的に見て失業率は高い水準にあり、一方で巨大企業たちはここ数年間の効率化追求の成果もあって、より少ない人数で業務が回るように進化しています。
一般的な技能があればこなせる仕事を社内に抱える必要性はどんどん下がっています。

一方で、FacebookやTwitterを使いこなして個人のブランディングに成功し始めている人も増え始めています。
そうした人たちは、自らの価値を高めつつ、自らに制限を設けずに幅広く挑戦を続けているように私には見えます。
現実から目をそらさずに起きている変化を受け入れようと覚悟を決めると、すでに多くの分野でルールが変わってきていることがわかります。

組織で真面目にやっていれば大丈夫な時代は、もう最終の局面に入ったのかもしれません。
真面目にやるだけはでなく、これからは誰もが何かができる自分になっていく必要があると、私は強く感じています。
もちろん、どうしたらそうなれるのかについても、私の考えをこれから少しずつ書いていこうと思っています。