高校生の娘の受験について

高校生の娘の受験について

久野和禎が主催するオンラインサロンに寄せられたご質問に関して、私がお答えしていくコーナーでございます。
今回は娘さんの受験に関するお悩みです。大事な息子さんや娘さんの将来や人生についてゴールドビジョンのメゾットを当てはめてアドバイスするなら、どのような言葉をかけてあげるのが適切なのでしょうか??

高校二年生の娘が受験で悩んでいます。まだ一年半あるのですが、どうも伸び悩んでいる感じで、ゴールドビジョンの手法を私から教えようと思っています。その際のゴールの設定で、何かコツのようなものはありますでしょうか。受験校をゴールにしてしまうと、コンフォートゾーンの内側になってしまうような感じがします。やはり、人生のゴール的なものを考えさせるのが良いでしょうか。そこに行くと、まだ思考が止まってしまうようなのですが。何か良いアイデアがあれば、ご教示ください。よろしくお願いいたします。

ご質問ありがとうございます。
ゴールドビジョンの原則に立ち戻ると、「心から望むゴール」を「現状の外」に設定することになります。ここで難しいのが、受験が「心から望むこと」になりにくい点です。
中には、大学でやりたいことがあってそのために受験を突破したいという高校生もいるかもしれませんが、少数派だと思います。
高校生の年頃だとまだ世の中にどんな職業があるかもあまり知らない段階ですから、大学受験に「心から望む」を最初から感じるのは難しいかもしれません。
ただ、いざ勉強を始めてみると勢いがついてきて「心から望む」に近い状態が生まれてくるとは思います。ですので、本格的に勉強を始める前と始めてからとでは別ものだと考えてもいいかもしれません。
さて、質問に戻りますと、受験する学校、つまり志望校をゴールにするのはベストではありません。基本的に志望校は現状の延長にあるため、エネルギーの出方も制限されます。
もちろん、今の学力から考えると「現状の外である」という大学はありますので、その場合はそれなりにエネルギーが出ますが、それでもあくまでも受験生と大学受験という枠組みの中のこと。広い意味では現状の中での最適化を目指すということになってしまいます。
現状の外のゴールを設定すると、既存の枠組みさえも乗り越えていく視点を得ることができます。できることなら大学受験の枠組みの外で考えたいものです。これができれば大きなエネルギーが出てきます。子供のやる気が出てくるのです
「現状の外」「既存の枠組みを乗り越えていく」というのは言い換えると、大学に入学して、卒業したその先にどんな人生を描くかということです。
そこまで考えることができれば自然にモチベーションは上がります。
ここで少し難しいのが高校生だと未来を想像するために必要な知識や経験がかなり限定されていて、十分に描き切れないところです。
そこをサポートするのが両親や周囲の大人の役目かもしれません。大学を目指して合格するのは素晴らしいことだけれど、その先に大いなる世界が待っていて、そちらもとても楽しいものだということを子供たちが臨場感を持って感じられるように見せてあげることができたなら、やる気を持って自らの道を切り拓こうという子も増えてくると思います。
受験は大事ですが、人生のごく断片にすぎません。受験という枠組みを超えて、人生全体を見渡して大きな視点で未来を見ることを親御さん自身が自らの姿勢をもって示すことができれば、お子さんの大いなる成長につながると思います。
同時に、そのような親になる過程で、親御さん自身も大きく成長することができると思うのです。

大事な息子さんや娘さんの人生の事。真剣に考えれば考えるほど、どのようにするのがベストなのか悩んでしまいますよね。大切なのは他人の軸ではなく自分の軸をもって本人が本当に幸せに感じる事は何なのか気付かせてあげる事ではないでしょうか。親御さんもぜひそのあたりを意識してサポートしてあげてくださいね。