この一滴に凝縮されている
僕がコーチングのプロになる方がいいかな、と思ったのは、この技術で病気が治せてしまったからです。
そして、その技術を会社で使い始めたら自分の部署はとても成果が上がるようになりました。
具体的に最も使ったのは「フィードフォワード」です。
「ゴール設定」や「アファメーション」も使いましたし、「セルフトーク」のマネジメントにも力を入れましたが、一番多く使い、一番効果を発揮したのは「フィードフォワード」でした。
全てのコンセプトは「フィードフォワード」という一滴に凝縮されていることに気がついたのは、コーチングに関わり始めてから少し経ってからでした。
「フィードフォワード」という技法は、簡単で誰にでもできます。
そして、大変伝染性があるため、誰もが真似するようになりました。
使ってみるととても効果があるので、つい自分でもやってみたくなるのです。
その時の合言葉は「未来から考えよう」でした。
もちろん、これはゴールドビジョンに通じます。
というか、ゴールドビジョンから生まれた概念です。
すでに実現した未来について語るゴールドビジョン(=GOALED VISION)から考えるというアプローチです。
フィードフォワードは自分に対してだけでなく、目の前の人に対してポジティブな影響を与えます。
最初は、自分以外の誰かにフィードフォワードする、から始まるのが一般的です。
そして、相手の心の中に未来思考という姿勢を生み出します。
慣れてくると、自分に使えるようになり、自分自身のフィードフォワード思考 が定着していきます。
そう言えば、フィードフォワードの定義を明確に書くのを忘れていました。
ゴールドビジョンメソッドの中で私が定義した「フィードフォワード」はこのような意味です。
「現状にとらわれてしまいがちな部下や後輩、配偶者や子供に対して、
コミュニケーションや観察を通して相手の状況を把握し、
相手に起きている出来事やそれにともなって体験している感情を受け止めた上で、
その人が自分のゴールに意識を向けて行動できるように促す技術のこと」
今後、その具体的な使い方もお伝えしていきたいと思います。