理由を知って予防する!つい八つ当たりをしてしまう人の対処方法

理由を知って予防する!つい八つ当たりをしてしまう人の対処方法

なんだか分からないけれど八つ当たりのような感じで接せられた、という経験があるでしょうか?
あるいは、自分が誰かに当たってしまったということは?

実は、これには理由があります。
自分では気がついていない何かが起きていて、それゆえにイライラしたり、人に当たったりしたくなるのです。

これは完全に無意識で起きていることで、自分で把握するのは至難の業です。

一体何が起きているのでしょうか?

僕が何万時間も自分自身、そして周囲の人や出来事を観察してわかったことは、八つ当たりはたいていコンフォートゾーンのギャップから起きているということです。

 

いくつかのケースがあります。

まず、(1)自分の中でコンフォートゾーンが変わりつつあり、不安のようなものが湧き出てきて目の前の人に当たってしまうケース。
次に、(2)周囲の誰かのコンフォートゾーンが変わりつつあって、それについて無性にイライラするケース。
それから、(3)自分でも周囲でもないのだけど、少し離れたところにいる誰かのコンフォートゾーンが変わってイライラするケース。
ここで言う「コンフォートゾーンが変わりつつある」=「何かが順調で成功しつつある、出世した感じがする、何か幸せになっちゃった感じがする」です。

自分や近くの人、近くなくてもある程度よく知っている人がうまく行っちゃうと、無意識がその変化を受け入れられずにイライラし、周囲に当たってしまうのです。

 

ここで注意すべきは(1)(2)の場合です。
(3)は壊滅的なダメージにつながることは少ないです。とりあえず違うことを考えてみれば忘れます。

(1)(2)の場合に、周囲の人に当たっているのは、ケンカなどをすることでその「成功」を阻止しようとする無意識の働きがあるからです。
本来なら応援したい自分自身や近くの誰かのコンフォートゾーンが変わると、一緒に作っているコンフォートゾーンが崩れて、心理的に大変不安定になります。
その不安定さを取り除くために、無意識がその「成功」を阻止しようとしているのです。

 

これは別にあなたが意地悪な性格だからではありません。

あるいは自分の成功を望んでいないからではありません。

脳と心の仕組みなのです。

現状を維持しようとする仕組みと言ってもいいと思います。

とは言え、実際にこれが起きてしまって誰かとケンカをするのは望ましくありません。

内容によっては取り返しのつかない言い争いになってしまうことがあるからです。

「そこまで言うつもりじゃなかったのに」と思っても後の祭り、となってしまったことがある方もいると思います。

対策はシンプルで、イライラしたら少し離れたところに行って深呼吸をする、できれば散歩をするなどです。

無意識のイライラは脳と心の仕組みなので、誰も抵抗することはできません。

「そうなることがある」と知っておくことが唯一の防衛策です。

 

本格的にケンカをしてしまうと、なかなか元に戻すことができなくなります。
とにかく、時間を空けて、そして少しだけ距離を空けてリラックスして下さい。

 

そうすれば、無意識が少しずつコンフォートゾーンの変化を受け入れてくれます。

 

時間が解決してくれることは、実はたくさんあります。