経営者こそ悩みを相談すべき。相談する相手の条件として重要なことは?
経営者は孤独だと、よく言われます。
なぜ孤独なのか。
それは、相談する相手がいないからです。
でもなぜ相談する相手がいないのでしょうか?
周りに人は大勢いるでしょうに。
そう、周りに大勢いても話せる相手がいないと感じるから、孤独なのです。
抱え込まずに話せばいいのに。
ところがそれがそうも行かないんです。
理由は3つあります。
- 組織の中の話を外の人に話すのは良くない。たしかに知られてはいけないこともあります。そもそも悩んでいるわけですから、たいていは良くない話です。それを喋ってしまうと組織の信用を下げてしまいます。
- 組織の部下には話せない。うかつに話すと不安にさせてしまう。モチベーションの低下や離職につながり、経営上のマイナスを生む。また、うまく対処できていない自身のリーダーシップの不足が目立ってしまう。
- 話しても分かってもらえない。物事を見ている目線が同じではない相手に話をしても、その悩みの意味を理解してもらえない。だから、話してもかえってフラストレーションを感じる。
経営者でなくても、「人には話せないなー」と思ったことがあるかもしれません。
きっと上のケースのどれかだったのだと思います。
経営者の場合、1と2の理由からどのみち誰かに話すことは難しいかもしれません。
きっと話さないほうがいいのでしょう。
ですが、3についてはちょっと違います。
聞き手の能力の話です。
経営者と同じ目線、あるいはそれ以上の目線で語れる相手であれば、恐らく安心して話をしてみたくなります。
もちろん、内容に関して守秘義務を果たしてくれることは条件となります。
また、目線とともに、聞く時の姿勢もかなり重要になります。
聞き手は「フィードフォワード思考 」をベースに聞くことが求められます。
※フィードフォワード思考 :他人及び自分に対しての発言がフィードフォワードをベースとしたものになっていること(≒未来思考)
聞く段階で、すでに相手の未来に目を向けた話の聞き方ができると、話している人も「この悩みもたいしたことじゃないかな」と思うようになります。
もちろん、経営者でなくても同じ効果があります。
この、フィードフォワード思考 ができるようになってくると、自分も周りもどんどん明るくハッピーになっていきます。
そして、どんどん成果も上がるようになってしまうのです。
たとえ、人には話せないような悩みを抱えている経営者であっても原理は同じです。
外には出せない組織の悩みをほじくり返すことなく、未来に向けて話を聞いてくれる人がいたら、どんどん相談してみたくなると思います。
未来に向けて、未来に向けて。
これをフィードフォワード思考 と呼んでいます。