一年という時間

一年という時間

1年というのはあくまでもわたしたち人間が区切った期間なので、そこに意味付けをするのも、しないのも完全に自由だと思います。

でも、「枠組み」があった方が私たちはものごとを考えやすいので、 1年に乗ってみるのも一興かもしれません。
「枠組みがある」、というのは言い換えると「制約がある」ということだと思います。
私たちは「制約」がある方がいろいろ考えやすいようです。
一年間という「制約」がある方が頑張りがきくということかもしれません。

この時期は、過ぎ去った1年を振り返り、次の1年に思いを馳せる季節です。

私は1年前に立てた、「1年以内に出版する」という目標をほぼ実現することができました。
残念がら「独立してから1年以内に」と思っていましたが、3週間遅れてしまいました(苦笑)。
でも、それは誤差の範囲でしょう。
しかも、時間をかけたおかげで、いい本になったと思います。

実際に1年を意識していたかというと、けっこう意識していました。
自分に対してのコミットみたいなものがありました。
頑張りがきいたのかもしれません。

本だけでなく、毎日本当にとても忙しい日々で、「よくこんなにできるな」と自分で感心していました。
1年という期間があったおかげで踏ん張れたと思います。

私たちのコーチング理論では、ゴールに対して期間を区切るとHave to(~しなければならない)になるから、期間を区切らないことを推奨する場合があります。
それは大いに一理あります。

ただ、「自分が好きでやっていること」の場合には、期限を切ったほうが勢いがつくのも事実です。
「ケツを決める」というやつです。
杓子定規に、考える必要はありません。
目指すのは、「結果を出すこと」なので、理論は理論として、本当に成果が出る方法をその時ごとにクリエティブに考えていくのが一番重要な事なのだと、私は思っています。

もちろん、「型」を覚えないで応用に走ると、誤解に基づいた間違いを引き起こしますので、基本の完全な習得が土台となるのは間違いありませんが。