コンフォート・ゾーンの力 「鎖につながれたゾウ」

コンフォート・ゾーンの力 「鎖につながれたゾウ」

コンフォート・ゾーンの力はとても強くて、ほとんどの人は自分で気がつくことができません。
毎日その力を気にして縛られないようにしていても、気がつくと縛られています。

なぜなら、現状を維持することは人間を含めた生物に備わった根本的な力だからです。
生物の本質的な原動力はまず生命を維持することだとしたら、少なくとも生きている今を維持すれば生きていられる確率は一定以上です。

だから、現状を維持しようとする力はものすごく強いのです。

ゾウが 鎖につながれて逃げられない話を聞いたことがある人もいると思います。
本当に誰かが試したのかどうかは分かりませんが、聞くとそういうこともあるかもしれないな、というお話です。

話はこういうものです。

誰かが子供のゾウを鎖につないでいました。
ゾウであれば力が強くて鎖を切って逃げることも出来そうですが、子供のゾウの力では切れない強さの鎖だったので、子供のゾウは暴れて逃げようとしても鎖を断ち切ることが出来ませんでした。
子供のゾウは何度も試みましたが、逃げることができず、最後には諦めてしまいました。

月日が流れて、子供のゾウは大人のゾウになりました。
ところが、その大人になったゾウは、今であれば簡単に断ち切れる鎖を切って逃げることはせずに(あるいはできずに)鎖につながれたまま日々を送っています。
そしてそのゾウは、生涯を鎖につながれたまま送るのです。
( 実は、サーカスのゾウも同じような境遇だと聞いたことがあります)

これがコンフォート・ゾーンの力です。
胸が痛む話ですが、これが私たちの生活でも起きていることだと言うと、思い当たる人もいるかもしれません。
その現状を打開する話もトピックとして重要なのですが、今日のテーマはコンフォート・ゾーンのおかげで生命を維持できる話です。

ゾウにとっても、つながれていれば生命を維持できるので、逃げるよりも正解だという考え方もできます。
この生命維持をサポートするのが現状維持の力だとすれば、いくらか納得できるのではないでしょうか。
まずは現状を維持してコンフォート・ゾーンを保とうとする力は大変に強くて、簡単には抗えないことを知っておくことは重要です。

コンフォート・ゾーンには良い面も困った面もあるのです。