要注意、のタイミング

要注意、のタイミング

今までの自分から変化して、より高いパフォーマンスを発揮できる自分になったり、より幸せになるために気をつけたいタイミングがいくつかあります。

一つ目は、何かを始めるとき。
始める何かが、新しく設定した高いゴールによって導き出された活動の場合、それを始めるときにかなり大きな現状維持の力が働きます。

この現状維持を乗り越えることは最初のチャレンジです。

次に気をつけたいのは、「ここを越えたら本当に変わってしまう」というタイミングです。
現状維持は無意識の働きですが、不思議なことに無意識は一度始めてしまったことに関しては比較的寛容です。
しばらく黙ってやらせてくれます。

ですが、「いよいよ変わる!」という瞬間にはとても強い現状維持が働きます。
最も分かりやすいのはマリッジブルーと言われる現象です。

夢にまで見た結婚式が近づくにつれて不安が高まり、大好きだったはずの結婚相手の欠点がたくさん見え出して、「もうダメ!私には結婚は向かないんだわ!」となってしまうあれです。

もちろんたいていは周りになだめられたり、大勢招待してしまった結婚式の招待客のことを考えて、そこを乗り越えるのですが、脳の視点から見た現状維持としてはとても分かりやすい例です。

この二つが典型的な注意ポイントですが、他にも小さな山はいくつもあります。

それほど、脳の現状維持のチカラは強いものです。

ふっとやる気がなくなったり、無性に不安になったり、急に周りの人にやけに腹が立ったりする時は、たいていは現状維持のチカラが働いています。
じっとしていれば乗り越えられますので、そういうときにカッとなって全部巻き戻してしまうことがないように、ぜひご注意下さい。

そして、落ち着いたらその先にあるものを見つめます。
コーチングでは、ゴールを更新すると言いますが、つまり、もっと先を見据えるわけです。

この先にあるものを見据えて、新しい自分になっていくんですね。