「稼げる」をゴールドビジョン®的に分解するとどうなる?

「稼げる」をゴールドビジョン®的に分解するとどうなる?

資本主義の中で生きていると、どうしても「お金を稼ぐ」ことが重要になります。

そして、どうすれば上手に稼げるかを真剣に考えると、実はシンプルな原則があることに気がつきます。これは何も新しいことではなく、多くの人が言っていることです。

「上手にお金を稼げる人」は「上手に人を喜ばせることができる人」である。

実は、上手に人を喜ばせるのにも2種類あって、1つは「たくさんの人」を喜ばせることです。
そしてもう一つは「深く」喜ばせることです。

この2つの要素を使って、「喜ばせる」は掛け算で表すことができます。

「喜ばせる人数」×「喜ばせる深さ」=「喜ばせる総量」

ちょっとした経営コンサルタントみたいなことを言ってみましたが、まあ、間違ってはいないと思います。

ただ、ここで終わらないのがCEOコーチング®、ゴールドビジョン®です。
認知科学の考え方を生かすと、この「喜ばせる総量」を高めるためにどうすればいいか、新しい切り口を提示できます。

まず、「喜ばせる人数」を増やすために、思考の「抽象度」、ゴールの「抽象度」を高めることが効果的です。
思考やゴール抽象度が上がれば、自然と多くの人を喜ばせることができるようになります。
大きなゴールを掲げて、世の中を良くしようとしていることは、実は同時に大きく稼ぐためのアプローチでもあるのです。
ネット系、IT系のベンチャーで、ファンドなどからお金を集めた後で「赤字でもいいからユーザーを増やす」ことを主眼に置いて事業展開をしている企業がありますが、それはこの「喜ばせる人数」を先にできるだけ確保するための方策なのです。
「喜ばせる人数」を十分に囲い込んだ後で、一気に優れたサービスを提供して「喜ばせる深さ」を高めてしまえば「喜びの総量」は飛躍的に高まり、事業も大きく稼ぐことができるのです。

そして、もう一つの「喜ばせる深さ」を高めるため、RASのメカニズムを理解し、使いこなすことが効果的です。RASはReticular Activating Systemの略で、脳の基底部にある、情報を重要度に応じてフィルターするシステムのことです。
深く喜んでしまっている状態、は、何かに「ハマっている状態」と言えると思いますが、その時にはRASが強く働いていて、その「何か」の重要度が著しく高いため、ますます情報が集まり、さらにはまっていく、という状態がおきます。
これは言うならば軽い洗脳状態、あるいは自己催眠のような状態ですが、本人が嬉しくて、他人への迷惑がそれほどでもないなら問題ないとも言えます。
「深く喜ばせる」にはRASを理解して、「ハマらせてあげる」ことが実は効果的です。

さまざまなビジネスがこのアプローチを活用していることに気がつくのではないでしょうか?

もちろん、正しい目的でこの原理を使うことは必須の条件となりますが、逆にユーザー側の立場になれば、そういう仕掛けも存在するので最低限の警戒心も必要だということは知っておいてもいいかもしれません。

いかがでしょうか?
実はこのように、一般的に言われている「他人を喜ばせてナンボ」というような商売の考え方も、認知科学コーチングを用いて説明すると、さらに21世紀的な深みと説得力が増します。

これから、少しずつ世の中の色々なことを、CEOコーチング®やゴールドビジョン®的な切り口で説明していく、ということに取り組んでいきたいと思っています。
引き続きよろしくお願い致します。