ある国際会議での一幕~「変化(Change)」について

ある国際会議での一幕~「変化(Change)」について

今週は私が所属している国際組織の会議を東南アジアで行っていて、私も日本の代表の一人として参加しています。

会議では30人ほどのエグゼクティブが集まっていて、著名な講演家や、大成功者が部屋に来て話をしてくれます。

そんな中で、アメリカ人の大成功者がこのように話をしてくれました。
「あなたにとって大切な価値観(Value)はなんですか。いくつもの大切なことがあると思いますのでそれも大事にしていきましょう」

という話です。

もちろん、私が普段から話をしている「バランスホイール」と「cause」のことですので、私にとっては「そうだよな」という話ではあります。

ただ、その時にその方が「あなたの大切な価値観(Value)を1つ挙げてください」と話しました。

そこで私はいくつか書いた中で、自分にとっては特に「変化(Change)」大事だと思ったので、手を挙げて、
「I would like to say “change”」
と言いました。

「私は「変化」を挙げたいと思います」というような意味合いです。

そうしたらその方が一瞬固まって、このように言いました。
「Oh that’s great. You are a brave man. I know change is important but…」

「それは素晴らしい。あなたは勇敢な人ですね。私も変化が大事だと思っていますが・・・」

と言いました。

そうしたら後ろのほうに座っていた、その方の奥様が
「Well, I was about to say “change” as well」
と話されました。

「あら、私も「変化」と言おうと思っていたのよ」

大成功者の奥様のほうが変化(Change)を大事にしているということで部屋が笑いに包まれました。

このエピソードで私が思うのは、やっぱり私は「変化」というものを大切にしているんだなと感じ直したことです。

そして、この私の姿勢が、私が作り出す理論に影響を与え、しかも私が行うコーチングあるいはコンサルティングの効果が高い理由の1つなのかなと、思ったわけです。

私は現状を維持することに対してのモチベーションがほとんどないので、自分自身もどんどん進んでいきますし、そのような専門家の力を使えばきっとみんな結果が出て成功しやすくなるんだろうなと思います。

これはかなり性格的なものであって、かつ、 cause に根ざすものなので、誰にでも真似できることではないかもしれません。

「変わりたい」「前に進みたい」
そういう方には私のような性質を持っている人が必要なんだろうと、東南アジアのある国で思いました。

それから、もう一つ気がついたのは、世の中には変化に対して2つのアプローチがあって、
・1つは「今頑張って変化を受け入れていくことで、後に何かを達成して変化がない状態を作ろう」とするモチベーションで進む人と、
・もう1つは、「そもそも安定した状態が得意ではなくて、変化し続けることが生きることの一部になっている人」がいるんだろうな、と改めて思いました。

人間の、あるいは動物の本能として普通にしていると「現状維持がゴールになる」という事はいつもお話ししている事ですが、あまり多くはないと思いますが、私のように「変わり続けることが現状になっている人もいる」ということどす。

ただ、私は変わり続けることが大切だと思っているわけではなくて、変わりたいと思った時にその方法を知っていることが大事だと思っています。

普段はコンフォートゾーンの中での暮らしを楽しんで、「やるぞ」という時に前に進む方法がわかっていれば、十分だと思います。