結論は、コーチの自己評価の高さ(コーチング用語ではエフィカシーという言葉を使います)がクライアントの無意識に強くプラスの影響を与えるから、だと思います。
知識や理論などいろいろな要素もあるでしょうが、一番はこの、自己評価の移転です。誰かに無条件で味方をしてもらうことは、無意識にとても強いプラスの影響を与えてくれます。
多くの人はそんな状況は生まれてから最初の数ヶ月間ぐらいしか経験していません。
運が良くても、そういう状況は小学校低学年ぐらいまでしか続かないのが一般的です。ですので、誰かが無条件に味方をしてくれるだけで、クライアントは成果を上げることができます。
そういう状況だと、脳がとても上手に働いてくれるからです。

そんな簡単なことですが、実は、難しいです。
まず、それをやってくれる人はいません。
みんな自分のことで忙しいからです。

次に、仮に味方をしてくれる人がいても、途中で利害が出てきます。
たとえば、

  • 夫もしくは妻は自分の配偶者が仕事で活躍するのを応援すると思いますが、あまりに活躍しすぎると、居心地が悪くなって、それ以上は活躍しすぎないように無意識が邪魔を始めます。
  • 子供の成長、成功を心から願う母親であっても、親として望む子供像があって、そのようになって欲しいという思いから逃れるのは簡単ではありません。
  • 部下や教え子の成長や成功を心から願う上司、先生も、あまりに活躍しすぎた相手を見ると「ほどほどにしておいたほうがいい」と言いたくなります。

コーチは絶対にクライアントの足を引っ張らないような特別な訓練を受けていますから、絶対的な味方でいることができます。
ですから、コーチがつくということは多くの人にとっては、物心ついてから初めて絶対的な味方がいる、という体験なのです。
これが、マンツーマンのコーチングはやたらと効く、大きな理由です。

これがグループでも、そういう扱いを受けることができるのだ、と知っただけで無意識は安心するようです。
だから、グループでもある程度の成果は出ます。

無意識がどう感じるかが人生を分けます。
コーチがつくと、無意識がたくましくなる、という言い方をしてもいいかもしれません。