実は日本人以外の人も英語で失敗したくなかったみたい

実は日本人以外の人も英語で失敗したくなかったみたい

Globish the World Over“ではこのような例が紹介されています。
(以下は本文の訳ではなく、私が自らの経験を踏まえて書いたものだとご理解下さい)

『会議などでnon-nativeの人たちが英語を使って楽しくスムーズに会話をしています。
メンバーはインド人やフランス人、ブラジル人や中国人など多岐に渡っています。
もちろん英語という観点では完全ではないかもしれませんが、お互いに知っている単語に制約があることを分かっているので、全員が理解できる言葉を使って確実に意思疎通ができています。

そこにアメリカ人やイギリス人などのnative apeakerが入ってきます。
彼らが話を始めた途端、それまでぎこちないながらも問題なくコミュニケーションが取れていた人たちが発言をしなくなってしまいます。
時々コメントをすることがあっても、慎重に、間違えないように話をするので多くのことを話すのは難しくなってしまいます。
みんな間違えた英語を話すことを恐れて自由に発言できなくなくなってしまったのです』

これを読んで皆さんはどう思いますか?
「その気持ちすごくよく分かる」という方が多いかもしれません。

今まで私たちは「日本人は失敗を恐れて発言しない」と言われてきたと思いますが、実は英語で失敗したくないのは何も日本人だけではないようです。
意外なことに、十分しゃべりまくっているように見える他の国の人たちも、内心は間違えて恥をかきたくなかったのです。
(母国語だったらどれぐらいしゃべるのだろう、とちょっと怖くもなりますが・・・)

ここで挙げた例は私が所属する会社でも非常に頻繁に起きる出来事ですので、正直言ってその気持ち本当によく分かります。

私たちの立場からすれば、英語が自由に使いこなせないために損をしていてnative speakerは羨ましい、と思うものですが、実はGlobishの提唱者ジャン=ポール・ネリエールはそうは言いません。
本当に損をしているのはnative speakerの方で、今後も同じことを続ければその人々は国際社会から孤立するだろう、と言います。

昨日も書きましたが、国際舞台での英語コミュニケーションのうちでnative speaker同士の会話は全体のわずか4%で残りの96%はnativeとnon-nativeかnon-native同士の会話だそうです。
そのような環境のもとでnative speakerが、non-nativeには分からないような難しい単語やidiom(熟語/慣用句)を多用してコミュニケーションを行おうとしても、自分が伝えたい内容を理解してもらえないというのです。
そしてその結果として、自分が困ると。
ですから、non-native speakerはもちろんだけど、native speakerこそしっかりとGlobishをマスターしてnon-nativeに理解してもらえる言葉を話さないといけない、のだそうです。
なるほど確かに一理あるように思います。

そういえば、アジアの国がインフラ関連のビジネスをイギリス籍とフランス籍の2社コンペでフランスに決定した際、決め手として英語ネイティブのイギリス人とだとコミュニケーションがうまくいかないことが多いのでフランスに決めた、という記事を読んだことがあります。
これなど、Globishを使いこなせないことによって英語ネイティブのイギリス人が損をした典型的な例でしょう。

このように、世界共通言語としての英語は誰もがお互いに理解し合えるツールへと進化すると思います。
その名前がGlobishとして定着するのか、それとも別の名前になるのかは分かりませんが、そういった機能を果たすツールが必要となっていて、それが英語を土台としたものになることは現状を鑑みればほぼ間違いないと言えるでしょう。
そのツールでは使用される単語数は少なくなり、文法もシンプルになるはずですが、それはグローバル・ツールとしての進化であり、英語文化と結びついた英語とは別の役割を果たすものになると思います。

もちろんそのツール、仮にGlobishを使いこなせる人がさらに英語力を高めて英語圏の文化まで理解していくのは大変素晴らしいことです。
ただ、必ずしもそこまで学ばなくても他国の人とコミュニケーションができる時代がもう始まっているのだと思います。