変化に適応する方法とは?適応力を高めるための必須の知識

変化に適応する方法とは?適応力を高めるための必須の知識

現状が変わるとき、たいてい揺り戻しがあります。
認知科学的に言えばホメオスタシスフィードバックです。

生物には現状を維持するという機能、恒常性維持機能があります。現状維持メカニズムです。
現在安全に暮らしているなら、それを変えるのはリスクだからです。
そこに意識の判断は入っていないので、頭で考えた場合には良い方向への変化であっても、無意識にとっては危険な可能性があると感じられる変化です。
そのため、良い方向に向かおうとしている時でも変化は無意識に拒絶されます。
結果、自分ではいいことだと確信しているのにわけもなく不安になったり、やりたくなくなったりします。

また、自分と周囲の人の間にも恒常性維持機能、現状維持メカニズムは存在します。
そのため自分が変化しようとしている時、周囲の人は変化に適応できずに一定の抵抗を示すことが多いです。
悪気があるのではなく、その変化についていけないからです。
もちろん、その変化が定着してしまえば慣れてしまって、問題なく新しい状態に馴染んでくれます。

これらは特に急激な環境変化を経験した時に、顕著に現れます。
自分自身、そして家族など周囲の人に、新しい状態への抵抗が起こります。

抵抗の現れ方はいろいろで、無意識はクリエイティブに様々な方法やアイディアを生み出して元の状態に戻るように働きかけます。
極端な場合には、誰かが交通事故に遭ったり、病気になったりして抵抗をします。

かつて神田昌典さんは、「会社が急成長すると病人がたくさん出る」と話をされていました。
まさにそのような話です。

このメカニズムを知っているだけで、変化に適応する力は圧倒的に高まります。
私自身、家庭、職場、学校など過去に所属した全ての場所で思い当たることがあります。

まずは知ること、それが大事なのだと強く思います。