コーチングの効用:クライアントとの会話から

コーチングの効用:クライアントとの会話から

今日のコーチングセッションの中でクライアントからコーチングの効果について質問を受けたので、ちょっと工夫をした説明をしました。そうしたら、その説明が分かりやすかったと言っていただきました。
そして、ぜひそのことをブログに書いて多くの方に知ってもらったほうがいいとアドバイスを頂きましたので、そのアドバイスにしたがって、書いてみようと思います。

ご本人の許可を頂いているので、以下、クライアントとのやり取りを再現します。

クライアント(以下、クラ):「コーチングを受けることと受けないことの違いはなんでしょうか?」

私:「ゴールがある程度分かっているという前提があるとしたら、コーチングの効果は大きく2つあると思います。
まず、ゴール達成までにかかる時間が非常に短くなることです。
例えば、どこかに向かって車で移動することを考えると、「一般道路」と「高速道路」があります。「一般道路」をものすごく速く走っても、「高速道路」をのんびり走るのよりも速く移動することは難しいと思います。いいコーチからコーチングを受けた上でゴールに向かっていくのは「高速道路」を走るようなものです。この場合、「一般道路」は自分なりに工夫してゴールの実現を目指すことです。目的地に着かないわけではありませんが、それなりに時間はかかります。
これが一つ目です。」

クラ:「コーチングを受けると、そんなに進むのが速くなるのですか?」

私:「なりますね。実際は、コーチングを受けなかった場合と、受けた場合を客観的に比較する方法はありませんが、本人が想定していた期間よりもはるかに早くゴールを達成できてしまうのは事実です。」

私:「もう一つは、コーチングを受けることで自分の真のゴールが見つかり、結果として今まで想定したアプローチではたどり着けないことが分かり、他の方法で行くしかないことに気がつくことがあります。

同じく交通機関の例で言えば、コーチングを受ける前に自分のゴールは東京から大阪に行くことだと思っていたとして、その場合は空港まで行くのが面倒なので、「新幹線」で行く方がいいかなと思っていたとしても、ゴールが台湾やシンガポールに行くことだったり、もっと遠くに行くことだと気がつくと、「新幹線」では行けないのだ!と気がついて「飛行機」に乗るしかないと気がつくようなことです。
コーチングを受けることは「飛行機」を使って移動するようなものです。単に速いだけでなく、他の方法では行けないところまで行くこともできるようになります。」

クラ:「コーチングを受けないとたどり着けない場所があるのですか?」

私:「コーチングではゴールを現状の外に置くことを求めます。でも現状の外は見えないはずなので、そこにあるゴールも見えないはずです。そこを見えるように手助けをしてくれるのがコーチングであり、逆から言えば、コーチングを受けないと現状の外のゴールを見るのが難しく、見えない以上辿り着けないということになります。

とは言え、セルフコーチングで自分のゴールが見えるようになる場合もあるので、コーチングを受けないと絶対に辿り着けない、ということではありません。ですが、圧倒的に早いのは事実です。」

クラ:「つまり、ゴール達成までのスピードが時間が短縮されるのはもとより、そもそも見えていなかったゴールが見えるようになるとそこに辿り着くための方法が他にあることがわかるようになる、というようなことですか。」

私:「そうです。例なので、「船」でも行けるのでは、など細かいところは突っ込みどころがありますが、あくまでもイメージとして捉えて頂けるといいと思います。」

書いてみると意外と長くなりましたが、会話の中ではすんなりと理解して頂けました。
コーチングの効用についてうまく伝わったでしょうか??